渡りの足跡 (新潮文庫) pdf無料ダウンロード

渡りの足跡 (新潮文庫)

によって 梨木 香歩


3.8 5つ星のうち(12人の読者)

渡りの足跡 (新潮文庫) pdf無料ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) この鳥たちが話してくれたら、それはきっと人間に負けないくらいの冒険譚になるに違いない―。一万キロを無着陸で飛び続けることもある、壮大なスケールの「渡り」。案内人に導かれ、命がけで旅立つ鳥たちの足跡を訪ねて、知床、諏訪湖、カムチャッカへ。ひとつの生命体の、その意志の向こうにあるものとは何か。創作の根源にあるテーマを浮き彫りにする、奇跡を見つめた旅の記録。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 梨木/香歩 1959(昭和34)年生れ。作品に『西の魔女が死んだ』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

渡りの足跡 (新潮文庫)の詳細

本のタイトル : 渡りの足跡 (新潮文庫)
作者 : 梨木 香歩
ISBN-10 : 4101253404
発売日 : 2013/2/28
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 28.82 (現在のサーバー速度は22.35 Mbpsです
以下は 渡りの足跡 (新潮文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
渡り鳥たちを切り口に、この世の中や人生について考えた、とても奥の深いお話でした。梨木さんは、知床からウラジオストック、カムチャツカへと渡り鳥たちを追いつつ、よくもこんなに思考がつながっていくものだと感心するほど、幅広いことに思いを巡らせます。物語は、厳しい北の海を渡ったアリュート人のカヤックや、祖国から新天地へと渡った日系アメリカ人の子孫、先住民デルスーの案内によってシベリアの森を渡り歩いたアルセニエフ氏、そして開拓のために本土から北海道斜里町に渡った人々など、時間も場所も様々な「渡り」を紹介していきます。読んでいるうちは、まるでバラバラの事柄が書かれているように感じましたが、読み終えてみるとすべてが「渡り」という1つの筋でつながっているから不思議です。一番心に残ったのは189ページ、鳥たちが夜空の星座を頼りに飛ぶという説明の後の部分。「幼いころに星空を見た経験をもたない鳥は、成長してからいくら星空を見せても定位することができない―つまり、自分の内部に、外部の星空と照応し合う星々を持っていない」ということから、「自分を案内するものが、実は自分の内部にあるもの」と気付かされる件です。集団でなんとなく流されて動いているような渡り鳥たちも、自分の中に方向性を定める軸を備えているのだと思うと、それは鳥だけでなく、人間も含めてこの世の中の生き物すべてがそうなのではないかと感じずにはいられませんでした。この本には、梨木さんや渡り鳥たちの動きを確認する地図が付いていません。最初は不便だと感じましたが、これは敢えて付いていないのだと思います。最低限の情報が載った簡略化された巻末の地図よりも、様々な情報が載った地図を見て、その中から地名を探した方が、途中に通る街や海の名前を確認でき、この本の主旨である「渡り」の過程を想像しやすいからではないでしょうか。また、文中に数多く出て来る鳥たちの写真や図説も付いていないので、これも不便に感じるかもしれません。しかし、梨木さんの独特な感性で鳥たちの説明が展開されており、普通の生物図鑑とは違って興味深かったです。

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